夕暮れ時の海とサーフィン
僕が波乗りを始めた頃のお話をしたいと思います。
僕は少年期から地平線まで続くキラキラした海が大好きでした。
遠い記憶の片隅にあるのが、たまに母が父と大喧嘩をして母が逃避行場所の終着点が海でした。
民宿へ泊まりそこで重い顔立ちで悩んでいた母親は僕ら兄弟をそっちのけでロビーにあった赤い公衆電話につきっきり、
そして次の日に父親が最寄りの駅までやってきて迎えに来るのがお約束でした。
その後は兄弟も含め海へ、
沈む行く夕陽が印象的な時間、
風がないあかね色に輝く海の中の海水浴でした。
父母は仲直りした様子で仲良くビーチで語り合っていました。
家族の中の重たい雰囲気も一気になくなり、ただ楽しいそれだけでした。
とても綺麗な光景で今でも忘れられない光景になりました。
僕はその後、サーフィンを始めたきっかけになったのもそんな逃避行中の海で知った一つでした。
波のない穏やかな海で海の家に立てかけられた大きなサーフボード、
そうロングボードでした。
僕は海の家のバイトのお兄さんと一緒にボード抱え、お兄さんが押してくれて遊んでくれて、
まだ小さかった僕はその勢いで立って遊んでいたのがサーフィンの始まり、それは本当に楽しかった。
それから数年後
僕は中学生になりその楽しかった時をを忘れる事はないまま育ちました。
新聞配達や近所の喫茶店でアルバイトをし、ぼろぼろのマイボードを手に入れ、学校をサボって大阪のサーファーの聖地だった和歌山の磯ノ浦へ最終電車に乗り込み夜が明けるのを待ちきれず月明かりでサーフィンをしていたのを覚えています。
海水浴場になる時間は一度海から上がり夕方になったらまた入って、夕暮れになると先程お話した光景を思い出していました。
それは今でも夕方に海に入ると思い出します。
僕にとっては本当に貴重な時間で、
雑念が消えていく時間です。
なんだろう?地球が?母なる海が?解毒してくれている様で優しく包み込んでくれる魔法の時間です。
多分、辿ると家族団欒で本当の絆を知った嬉しさとかけがえのない時間がそうさせているんでしょうね。
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